ソフトバンクでんきは実は割高！？メリット・デメリットを徹底解説

2016年4月から始まった電力自由化のもと、多くの事業者が電気事業に参入し、ソフトバンクでんきもその際に新規で電気事業に参入した事業者のひとつです。

この記事では、ソフトバンクでんきの特徴と、利用者の電気利用状況から「メリット・デメリット」などを考えていきますので、ソフトバンクでんきを検討中の方は参考にして下さいね。

ソフトバンクでんきとは？

ソフトバンクでんきは、ソフトバンク㈱100%出資の子会社SBパワー株式会社が運営している電気事業で、2012年8月31日に創立されました。

ソフトバンクでんきは、ソフトバンクのスマホやインターネットを利用していない方でも契約出来ますが、ソフトバンクユーザーの方が割引きなどが受けられるのでよりお得です。

でんき自由化とは？

でんき自由化とは、電力を買う会社を消費者の側で選ぶことができる制度で、正式には電力自由化といいます。

これまで、大規模なビルや工場など、大きな電力を消費する建物を中心に電力自由化が行われてきましたが、一般の消費者に対しては、2016年の4月に電力自由化が実現するまでは、各地域ごとに電力会社が定められ、一般消費者は定められた電力会社以外から電力を買い取ることができない仕組みでした。

2011年3月11日に発生した東日本大震災以降、電力の購入先が一社に限定されることはおかしいのでは?という世論が高まり、2016年4月から一般の家庭の電力も電気事業者が参入できるようになったという経緯があります。

電力自由化により、一般家庭でも消費者が自由に電力事業者を選択できるようになりました。

ソフトバンクでんきの特徴は？

ソフトバンクでんきの特徴は、お住いのエリアによって契約出来るプランと料金が異なる事です。

エリアは東京電力や中部電力など、電力自由化以前に利用されていた電力会社の管轄に準拠しております。

ソフトバンクでんきのプランは、「自然でんき」「おうちでんき」「ソフトバンクでんき」の3つで、エリアごとに契約出来るプランが違うので表にまとめました。

次項から各でんきプランの詳細を説明していきます。

自然でんきとは？

自然でんきは全エリアで契約出来るプランで、基本料金はなく、使った電力分だけのシンプルな支払い体系となっています。

自然でんきは、再生可能エネルギーの利用比率50％を目標としており、各エリアにソーラーパネルなどの設置も進めています。

また、収益金から1契約に付き50円を、支援したい自然環境保護団体へ寄付される取り組みも行われており、自然でんきを選ぶだけでCo2の削減に貢献することができます。

自然でんきのエリアごとの料金を表にしました。

基本料金がかからないシンプルな料金プランとなっていますが、各家庭の利用量によっては今より高くなる場合もありますので、以下のページでシュミレーションをしてみることをおすすめします。

自然でんき料金シュミレーション

おうちでんき

おうちでんきは、「東北・中部・関西・中国・四国電力エリア」で契約出来るプランです。
ソフトバンクのスマホ・携帯・ネット回線とのセット割引き（おうち割でんきセット）で料金が割引かれ、さらに従来より電気料金が1％お得なプランです。

電気料金の算出方法は、各エリアによって異なります。

おうちでんきのセット割引きは、スマホ・タブレット・ネット1回線に付き月100円※で、家族で10回線まで割引きが適用されます。
※3年目以降は、1回線に付き5０円の割引きになります。

東京電力エリア限定ソフトバンクでんきPowered by TEPCO

東京電力エリア限定で契約出来る「ソフトバンクでんきPowered by TEPCO」には、3～4人家族向けの「バリュープラン」と5人家族以上向けの「プレミアムプラン」があります。

バリュープランで月の利用量が300kWh以下の場合は、Tポイントかスマホのデータ量として還元してもらえるので無駄がありません。（バリュープラン料金イメージ↓）

ソフトバンクでんきPowered by TEPCOでも、ソフトバンクのスマホやネット回線とでセット割が受けられます。

【おうち割でんきセット割引き額】

• バリュープラン　：月200円引き（1回線のみ・2年間）
• プレミアムプラン：月300円引き（1回線のみ・2年間）

ソフトバンクでんきの基本料金は、スマート契約と呼ばれ、過去に使用した電気料金に応じて毎月基本料金が変動し、ピークの電力量が大きいとそのぶんだけ基本料金も高くなる設定になっています。

スマート契約の基本料金を抑えるには、電力を多く使う時期に電気製品を上手に使い、電力使用量のピークを下げるのがコツです。

また、月の利用料金1,000円に付き5ポイントのTポイントが貯まります。

ソフトバンクでんきを使うメリット

ソフトバンクでんきを使うことの主なメリットには、以下のようなことがあります。

• 大人数で消費電力が多い家庭の場合は電力が安くなる
• ソフトバンクのスマホ等の契約がある場合はセット割引が受けられる
• Tポイントが貯まるプランがある
• ネット回線、スマホ、電気の請求書をひとつにできる

ソフトバンクでんきを使うデメリット

ソフトバンクでんきを使う主なデメリットは以下になります。

• 少人数で消費電力が少ない場合は割高になる可能性がある
• 地域によって使える料金プランが異なる
• Tポイントやソフトバンクのスマホやケータイを使っていない人にはお得が少ない

使用電力が少ない家庭では、元の電力会社より割高になることがありますので、契約の前に電気料金のシュミレーションをすることをおすすめします。

ソフトバンクでんきはどれくらいお得なのか

ソフトバンクでんきの「メリット・デメリット」を紹介したところで、実際どのような利用例でお得になるのか見ていきましょう。

【3人家族で月に320kWh使用する家庭の場合：毎月の料金の平均額は8,678円】

上記の例の場合、「毎月1％の割引き」と「スマホのセット割」により、2年間で約9,000円お得になります。

ソフトバンクでんき申込み方法

ソフトバンクでんきの申込みの際には、「現在契約中の電力会社名」「お客様番号」「供給地点特定番号（地点番号）」の入力が必要ですので、電力会社の検針票をお手元にご用意ください。

【自然でんき】
自然でんきは、Webサイトからのみ申込むことができます。
⇒自然でんき申込みサイト

【おうちでんき】
おうちでんきは、Webサイト・電話・ソフトバンクショップ・ワイモバイルショップで申込みことができます。

【ソフトバンクでんきPowered by TEPCO（東京電力エリア限定）】
東京電力エリアのみ契約出来るソフトバンクでんきは、Webのみの申込みとなります。
⇒ソフトバンクでんきPowered by TEPCO申込みサイト

申込み時には、平成28年1月以降の検針票が必要ですが、お手元に無い場合は、お住いの地域の電力会社で、「ご契約者名義」「お客様番号」「供給地点特定番号」「ご契約種別（契約プラン名）」「ご契約電流/容量」をご確認ください。

ソフトバンクでんき利用開始の流れ

ソフトバンクでんきの利用開始までの流れを説明します。

Web・ソフトバンクショップ・電話から申込みをします

↓
ご利用開始日・お客様番号などが書かれたはがきが、申込みから20日後位で届きます
申込み時の内容で確認事項がある場合は、メールか封書が届きます

↓
利用開始までに、スマートメーターの切り替え工事が行われます
原則立ち合いは不要です

↓
ハガキに記載のご利用開始日から利用開始になります（申込み後約20～45日）

↓
請求は、利用開始から約2ヵ月後になります
ソフトバンクのスマホ等とまとめて支払う事も可能です

スマートメーターへの切り替えが済んでいる場合は、交換作業は行われません。
また、スマートメーターの交換に、料金はかかりませんのでご安心ください。
いままで利用していた電力会社への解約手続きは不要です。

ソフトバンクでんきを利用した方が良い人は？

最後に、もう一度ソフトバンクでんきの特徴とサービス内容をまとめてみました。

ソフトバンクでんきを利用した方が良い人は、既にソフトバンクでスマホとインターネットを利用し、おうち割光セットの割引きを受けている方です。

ソフトバンクでんきに変えただけでは、毎月の電気料金はそれほどお得にはなりませんし、ソフトバンクでんきとスマホやインターネットのセット割引き（おうち割でんきセット）の割引き額も少ないからです。

ソフトバンクでんきを最大限お得にするには、「スマホ+インターネット+でんき」を全てソフトバンクにまとめましょう。

「スマホ・ネット回線・電気」の支払いがまとめられるので、各使用量の把握がしやすくなるというメリットもあります。

反対に、他のスマホやインターネットをソフトバンクに変えてまで、ソフトバンクでんきにするのは「解約違約金・事務手数料・工事費」がかかるのであまり意味はありません。

電気の利用状況によっては、セット割を受けても電気料金が割高になってしまう事もあるので、まず受付窓口で電気料金のシュミレーションを受け、料金が安くなる事を確認してから契約する事をお勧めします。