最近は格安スマホを選ぶ人が多くなっていますよね。
格安スマホとは、「ソフトバンク・au・ドコモ」といった大手携帯会社が提供するサービスではなく、格安SIMカードを提供している会社のSIMと各種端末を組みあわせて使うことです。
その組み合わせ方法で、今より携帯料金を下げることができる場合があるので、携帯端末はソフトバンクの物を利用してSIMカードだけを変えるやり方や、他社携帯端末にソフトバンクのSIMカードに入れかえて使う方法、などを紹介をしていきます。
いわゆる「SIMフリーについての基礎編」というイメージでわかりやすく解説していくので、これからスマホをSIMフリーで検討している方は是非、参考にしてくださいね。
他社端末をソフトバンクの回線で使うには
他社で購入した端末を、ソフトバンクのSIMカードで使う方法です。
電話番号やソフトバンクとの契約内容は変わらないので、機種変更ということになります。
正規の機種変更は新しい端末をソフトバンクで購入することになるので、再度端末代の支払いが必要になりますが、もし自分で端末を用意することが出来たら割安で機種変更ができるのでおすすめです。
ソフトバンクとすでに契約がある場合はそのプランで引き続き利用することになり、ソフトバンクの契約ない方は、新規加入となりソフトバンクの通信プランから自分に合ったものを選択し契約します。
ソフトバンクの契約がある方と無い方で、用意するもの・契約方法などを解説していきます。
用意する他社端末は?
他社で販売された、SIMロック解除端末を用意してください。
- ソフトバンクと異なる通信方式の製品は使えません
- 端末には指定されているSIMしか利用が出来ない、いわゆるSIMロック端末がありますがこちらは利用出来ません
異なる通信方式とは⇒
ソフトバンクで販売している端末はソフトバンクの通信方式に初めから適合している商品を販売していますが、他社製品はソフトバンクの使用している周波数に適合しているかどうかは、調べて見ないとわからないということです。→ソフトバンクの周波数
SIMロック端末とは⇒
「iPhone」の場合、2015年の5月からSIMロックの解除が可能となっており、対象となる端末はiPhone6s以降の物で、それ以前の端末は利用出来ないなど、メーカーや機種によって違っていきます。
ソフトバンクと契約中の方
ソフトバンクの回線を持っている方は、「機種変更」「契約変更」という手続きになりますので、SIMフリーの端末を持って最寄りのソフトバンクショップにて手続きをしてください。
料金プランは変更しない限り、今までの契約内容と同じになります。
事務手数料として3,000円払うだけで、機種変更できるので負担が少ない方法です。
携帯の契約をする時にはいつも必要となる「身分証」も必ず持って行ってください。
ソフトバンク回線の契約がない方
ソフトバンクと契約中でない方は、「新規加入」となり、ソフトバンク端末使用時と同じ料金体系でプランを組むことになります。
「免許証」「パスポート」「在留カード」などの本人確認資料と、支払い方法を設定するために、クレジットカードもしくはキャッシュカードの情報を用意し、ソフトバンクショップで新規の手続きをしてください。
他社と契約中の端末を使用する場合は「乗り換え」となりますので、電話番号を変更しないようにするにはMNPの手続きが事前に必要です、NMP予約番号を用意して下さい。
利用料金(プラン)について
新規加入の場合、ソフトバンクでのSIM単体契約でも、通常のソフトバンクスマホやiPhoneを契約するように料金プランなどの契約をする必要があります。
通話基本プランとパケットプランとの組み合わせで、料金は決まります。
通話基本プランは
- 通常のスマ放題(2,700円)
- スマ放題ライト(1,700円)
- ホワイトプラン(934円)
から選べます。
以上の料金プランは、いわゆる2年自動更新型のプランとなり、更新月以外の解約は9,500円かかります。
2年縛りのないプランは、それぞれ通話基本料金に1,500円プラスとなるので、長く利用する場合は更新型を選んだほうがお得です。
パケットプランは
- データ定額ミニ(1GB):2,900円
- データ定額ミニ(2GB):3,500円
- データ定額(5GB) :5,000円
- ギガモンスターデータ定額(20GB):6,000円
- ギガモンスターデータ定額(50GB):7,000円
から選び、このほかにネット接続料月300円を合計した金額で毎月の使用料金が決まります。
基本通話料+パケットプラン+接続料=月の使用料金
APNの設定方法は?
APN設定とはスマホをインターネットのサーバーに接続する作業のことです。
大手キャリアのスマホなどであれば、ショップ店員の方などが設定をしてから端末を渡してくれるので必要ありませんが、SIM契約の場合だけだと自分でやる必要があります。
設定方法の詳細では別記事で詳しく説明しますので、一旦この記事ではAPN設定が必要なことだけおしらせします。
ソフトバンクのSIMにする際の注意点
他社端末でソフトバンクのSIMを使う際にはいくつか注意点があります。
動作保障がつかない⇒
ソフトバンクでは回線のみの利用時には「音声通話」「TVコール」「SMS」「S!メール」「パケット通信」などの通信作業や、その他のソフトバンクが提供する全てのサービスについて動作保障をしていません。
修理・アフターサービスが受けられない⇒
ソフトバンクでは、他社の製品とソフトバンク回線の組み合わせの場合は、質問対応なども含めてアフターサービスは行っていませんので、端末の故障時は再度自分で入手し機種変更が必要になります。
技術基準適合証明のある製品をご使用ください⇒
法務省で定められた技適マークのある商品でない場合は、ソフトバンクとの契約を断られる場合があります。
日本の技適マークがない海外製品については、日本の電気通信事業者と国際ローミング契約を締結している、海外電気通信事業者の携帯電話を日本国内でご利用いただく場合には、ソフトバンクで使用可能な端末となります。詳しくは、ソフトバンクに直接お問い合わせください。
自分で用意した携帯端末で回線のみをソフトバンクにすると、端末代は安くなりますが、キャリアの強みでもあるアフターサービスや故障対応を一切受けることができず、またSIM入れ替え後に自分で端末を設定する必要があるので、機械に弱い方にはあまり向かない方法でしょう。
ソフトバンクのスマホを他社回線で使う方法(SIMロック解除)
続いては、ソフトバンクのスマホで他社回線を使う方法、いわゆるSIMロック解除のご紹介です。
格安SIMを使うことによってスマホ代の月額料金を抑えることができるのでここは押さえておきたいポイントです。
SIMロック解除が出来る端末は?
先ほどご紹介した通り、スマホにはSIMロックというものがかかっていて、ロックを解除出来る端末とそうでない端末があります。
ソフトバンクのスマホやiPhoneのロック解除が出来る端末についてですが、2017年9月現在数多くの端末がありますので、端末を確認する場合には、こちらのソフトバンク公式サイトからご自身の端末を調べて下さい。
ネットワーク利用制限の端末とは?
ソフトバンクでは中古でスマホなどの端末を入手した際に、その端末が不正に取得したものでないかを調べています。
その端末が不正に入手した端末だと判明した場合にはネットワークの利用制限がかかり、その端末は使えません。
ただ、中古で入手する場合にはオークションサイトなどで購入することもあり、正規の端末だと思って購入していることもありますよね。
なので、ソフトバンクでは、不正に入手した端末なのかどうかを確認することがWEB上で出来ます。
携帯電話機の製造番号を入力すると不正端末かどうか調べることが出来ます。
製造番号は通常、電池パックを外すと書いてあります、iPhoneであれば「設定」→「一般」→「情報」の画面で確認が出来ます。
オークションなどで中古の端末を購入する際は、先にこのサイトで確認してから購入するようにしてください。
SIMロック解除料金を無料にする方法
SIMロックの解除料金ですが、ソフトバンクショップに行くと3,000円かかりますが、実は無料できる方法があります。
それは、自分でMySoftBankのサイトから行うという方法です。
SIMロック解除をする端末をソフトバンクで購入していて、料金の滞納がない場合「MySoftBank」でSIMロックの解除が可能となり無料でできます。
新しく利用するSIMカードを事前に準備しないと出来ませんので、ご注意ください。
他社SIMでもAPN設定は必要です
SIMカードをソフトバンクの端末で使う場合も、先程と同じくAPN設定が必要になります。
また購入したSIMカード会社のWEBサイトにも設定方法が書かれているので、そちらも参考にしてください。
SIMカードについて
SIMカードには種類があり、利用する端末に応じて使えるSIMカードは決まっているので、自身の端末のSIMカードサイズを確認してから購入するようにしてください。
SIMカードの種類は?
SIMカードには「標準SIM」「microSIM」「nanoSIM」の大きさが異なる3種類のカードがあります。
ちなみに標準SIMはmicroSIMが登場するまで長い期間利用されてきたSIMカード会の長老ですが、現在ではあまり使われていません。
ただ、低価格の格安スマホで採用されていることもあります。
次に登場したのがmicroSIMです。
このSIMカードは3~4年程前のスマホやiPhoneで多く使われていたものです。
そして現在も多くの格安スマホで多く採用されています。
そしてnanoSIMはiPhone5以降で使われ始めたサイズで、ドコモでも2014年~2015年冬春モデル以降に採用しているので、今後はこのSIMカードがメインになっていくと予想されるSIMカードです。
また、SIMカードには「データ通信のみ・音声通話のみ・その両方ができる」ものがあります。
例えばスマホで通話はしないという方であれば、データのみのSIMカードを購入し月々のスマホ代を下げることができます。
おすすめSIMカード会社
現在SIMカードを販売している会社は600社以上もあり、どこを選んだらいいかよくわからないですよね。
ここでは、おすすめのSIMカード会社をいくつかご紹介しますので参考にしてください。
楽天モバイル
楽天が提供しているSIMカードです。
月額料金が1980円からつかえるので安いのはもちろんですが、このSIMカードは契約プランを3種類から選べて、データ量の繰り越しも出来ますし、万が一契約しているデータ通信量を使いきっても最大1Mbpsで使うことが出来ます。
通話も楽天アプリからの通話なら5分以内は無料です。
そして楽天が提供している商品になりますので、専用のアプリでデータ量の確認ができたり、楽天会員の方は月額を更に安く使えるサービスがあるので、とにかく安くネットも通話も使いたいという方におすすめです。
IIJmio
IIJmioのSIMカードは2008年から提供されている格安SIMの老舗です。
このSIMカードは通信品質が高く、安心して利用できるSIMカードで、ドコモ網とau網の利用が選べるマルチタイプの格安SIMです。
1,600円から利用ができますが、通話料は通常の携帯電話と同じ30秒20円かかるので「通話はあまりしない方」と「コスト重視より品質重視の方」にはおすすめです。
LINEモバイル
続いてがLINEを提供しているLINEモバイルから提供している格安SIMのご紹介です。
LINEモバイルのSIMカードの強みはなんといっても、「LINE・ツイッター・facebook・instagram」を使用した際のデータ通信量はカウントされない事です。
これらSNSサイトを頻繁に使う方はかなりおすすめです。
そしてもう一つのメリットは、LINEの年齢認証ができるので、ID検索を利用することができます。
LINEのID検索が出来るのは格安SIMではLINEモバイルだけです。
以上は、ほんの一例ですので、ご自身の使い方に合わせて最適なプランを提供しているSIMカードを選んでくださいね。
SIMカード交換のメリット・デメリットは?
格安SIMを使って、スマホを利用するとこは月額料金を抑えるにはとても有効です。
今の時代ほとんどの方がスマホや携帯電話を使用しているので、生活していく上で必ずかかるスマホ代を抑えられることは大きなメリットです。
デメリットとしては、ソフトバンクからのアフターサービスや故障の対応を受けることが出来なくなってしまい、全て自力でやらなくてはいけないので携帯に関する多少の知識が必要になるということです。
これからは「大手キャリアの携帯」と「格安SIMの携帯」のメリット・デメリットをよく考えて自分にとってベストな方法で、スマホと付き合っていきたいですね。