光BBユニットは、ソフトバンク光がレンタルしている通信機器のことで、BBフォンやWi-Fiマルチパックを利用するために必要な機器です。
今回はこの光BBユニットについての概要や、メリット・デメリットなどから、ソフトバンク光のBBユニットは必要なのか、他の選択肢はあるのか?といった事を考えていきます。
ソフトバンク光を現在利用中で、Wi-Fiを使いたいと思っている方には必見の内容になっています。
光BBユニットとは?
光BBユニットとは、ソフトバンク光が貸し出している「BBフォン・Wi-Fiマルチパック・ひかり電話」などのオプションを利用する際に必要となる通信機器で、ルーター機能も備えています。
ソフトバンク光を利用するために必須の機器というわけではありませんが、上記のオプション利用に加え、おうち割光セットの適用条件のひとつにもなっており、ソフトバンクのサービスを多く受けたい場合にはレンタルをしておく必要があります。
光BBユニットの規格や仕様は?
光BBユニットには、E-WMTA2.2とE-WMTA2.3という2つの機種があります。
送られてきた光BBユニットの規格は、機器の側面に貼られているラベルを見ればわかります。
もし何も記載されていない場合はE-WMTA2.1というADSL用の機器なので、カスタマーセンターに問い合わせて交換を要求するといいでしょう。
光BBユニットの通信速度は、どちらの機種も上り・下りともに1Gbps(最大)ですが、E-WMTA2.2は無線が2.4Ghz帯にしか対応していませんので、5GHz帯を利用したい場合は2.3の規格である必要あります。
無線の2.4GHzと5GHzの違いは、5GHzの方が通信が途切れにくく速度が速いという特徴がありますので、無線でスマホやタブレット等の端末を接続し利用したい場合は5GHzが使える機種を頼んだ方が良いでしょう。
光BBユニットのオプション料金は?
光BBユニットの利用料金は月額467円ですが、スマホとセットで割引きが受けられる「おうち割光セット」を適用する場合は、別途Wi-Fiマルチパックと電話オプションの申込が必要になります。
おうち割光セットの適用条件のオプションは以下です。
- 光BBユニットのレンタル:467円
- Wi-Fiマルチパックオプション加入:990円
- ホワイト光電話:467円もしくは光電話(N)とBBフォン:500円もしくはBBフォンのオプション加入
おうち割光セットを申込むと、オプション代金はセットで540円になります。
光BBユニットを使うとメリットが多い方は?
光BBユニットをソフトバンク光でレンタルして利用すると良い方はどんな方なのか考えてみましょう。
ソフトバンクユーザーが家族に多くおうち割光セットを適用している方
ソフトバンクのおうち割光セットの適用条件のひとつに、光BBユニットのレンタルがあります。
おうち割光セットを適用してもらうには、ソフトバンクのスマホを利用している事とこの光BBユニットのレンタルオプションの申込みが必要になります。
オプションの月額料金(540円)は発生しますが、ソフトバンクのスマホを家族で複数の人が利用している場合、割引料金でお得に利用できるので、金額面でメリットがあります。
ソフトバンク光おうち割光セット割引き額 | |
データ定額1G・2G | 500円 |
データ定額5G・20G | 1,522円 |
データ定額30G | 1,080円 |
データ定額3Gケータイ | 500円 |
以上の表にある金額が、契約のデータ量プランのよって割引かれ、家族で10回線まで適用されますので、家族の人数が多いととてもお得です。
ソフトバンク光の速度を最大限いかしたい方
光BBユニットをレンタルすることで、IPv6高速ハイブリッドというサービスを受けることができるようになります。
今までの技術では、利用のピーク時などにプロバイダー間での混雑により回線速度が遅くなることもありましたが、IPv6高速ハイブリッドでは混雑時でも影響を受けないので、常に快適な通信速度を保つことができるのです。
ソフトバンク光を普通に契約しただけでは、従来通りの接続方法となり、IPv6高速ハイブリッドサービスはこの光BBユニットをレンタルした方の特典となります。
ただし、無線接続では1Gbpsまではどうしても出ませんので、光BBユニットに市販の無線LANルーターを別接続して、使った方が速度が出る場合もあるということを付け加えておきます。
光BBユニットを使ってもメリットが少ない方とは?
ソフトバンク光の光BBユニットを利用してもあまりメリットが無い方は、どんな方なのかも考えてみましょう。
ソフトバンクユーザーが家族内にいない、もしくは少ない方
ソフトバンクのスマホを使っている人数が少ない家族には、おうち割光セットの割引きメリットはあまりありません。
割引される金額が少なく、おうち割光セットを適用させるのに必要なオプションの金額と相殺されて金銭的なメリットが多くないためです。
もしソフトバンクのスマホユーザーがいない、少なくておうち割を適用しないのであれば、特に光回線をソフトバンク光に限定する必要はないかもしれません。
料金や通信速度、通信品質などの面で優れている他の光サービスを検討しても良いでしょう。
期待したような通信速度が出ない
インターネットは地域や環境によっても、通信速度に大きく差がでる性質があるので、光BBユニットを利用しても必ず最高速度に近い数値が出るとはいえません。
その場合は、フレッツ光回線とは違う光回線を選んだ方がよい場合もあります、その際ソフトバンク光は契約してから8日間は解約違約金を請求されないクーリングオフという制度があるので、回線が開通したらなるべく早期に速度を計測し、満足のいくレベルの速度かどうかを確かめてみるといいでしょう。
光BBユニットを使わない場合は
ソフトバンク光の光のBBユニットをレンタルしないで、Wi-Fi通信をしたい場合は市販のルーターを購入することになりますので、どんな機種を購入すると良いか、また接続方法は?といったことを説明していきます。
市販ルーターの選び方
もし光BBユニットをおうち割光セットのために契約しているのでなければ、月の利用料金が高いので自分で市販ルーターを購入したほうが安く済みます。
市販のルーターは、安いもので3,000円位からありますが、光回線の通信速度に耐えられるだけの仕様のルーターを選ばないと、せっかくの光回線が無駄になってしまいます。
また無線で端末を接続するのであれば、5GHz帯も使える機器を選ぶようにしましょう。
光回線を利用するため必要なルーターの機能は以下のものです。
- 有線LANの速度が1000Mbpsに対応している(有線LAN(HUB)速度10/100/1000Mbps)
- 無線LANが5GHzに対応のもの規格IEEE802.11ac(表記IEEE802.11a/b/g/n/acなど)
自前のルーターの設定手順
まずNTTの機器とルーターをLANケーブルで結びますが、このとき使うポートはWANポートであって、LANポートではありませんのでご注意ください。
続いてソフトバンク光から送られてきた設定資料をもとに、ルーターの設定をしていきます。
ルーターの設定方法はルーターのメーカーや機種ごとに異なりますので、詳しくは説明書をご参照いただきたいのですが、だいたい共通の流れとしては以下のものになります。
LANケーブルでパソコンとルーターをつなぐ
↓
パソコンのブラウザを立ち上げてルーターのアドレス(192.168.11.1など)をアドレスバーに打ち込む
↓
ルーターの設定画面が表示されたらログインする(パスワードなどは説明書をご参照ください)
↓
ソフトバンク光から送られてきた資料をもとに必要な項目を設定する
↓
設定を有効にして、ルーターの再起動の必要があれば行う
↓
パソコン側に設定が必要なら設定を行う
↓
インターネットに問題なく接続できればOK
市販のルーターの中にはスマホで簡単に設定できてしまう機種も最近は出てきているので、設定に不安があるようであれば設定方法が簡単な機種のルーターを選ぶと良いでしょう。
光BBユニットの返却方法
光BBユニットをレンタルしていて、解約する時は光BBユニットをソフトバンクに返却する必要があります。
光BBユニットの返却は、送られてきた箱に送られてきた部品をすべて格納し、ソフトバンクの指定している送付先に送付して終了です。
光BBユニットを返却する場合の主な注意点は以下です。
- 解約を申請し期限内に送付しなかったり機器を壊してしまうと弁償となる
- おうち割光セットで割引きを受けている場合は適用されなくなる
- 光電話などの電話サービスを利用している場合は電話が使えなくなる
光電話を使っている場合は、光BBユニットの解約で電話機能が使えなくなることが無いように、事前にソフトバンク光で光電話を単独で申込むか、NTTでアナログ電話に戻すといった手続きが必要になります。
同じ電話番号を使い続けるために、事前にソフトバンク光へ確認をしてくださいね。
光BBユニットのレンタルはおうち割光セット適用でお得
光BBユニットはソフトバンクがレンタルしているルーター機器で、Wi-Fiオプションや電話オプションを利用するときにも欠かせない機器であり、おうち割光セットの適用条件のひとつだということが分かってもらえたでしょう。
また、光BBユニットを使用することで、通信速度がより速くより快適に使えるようになるので、高速でインターネットを利用したい方にはおすすめです。
おうち割光セットを受ける方は、セットで料金が540円になりおうち割光セットの割引きで実際にはほぼ無料にできるので光BBユニットをレンタルするメリットが大きいですが、単独での申込みでは利用料金が月に1,500円くらいになるので、市販のルーターを購入した方が良いでしょう。