引っ越し?解約?ソフトバンク光を転居先で続けるかの判断基準と違約金

ソフトバンク光に現在加入している人で、かつ転居、つまり引っ越しを予定している場合、そのまま引越しの手続きをした方がいいのか、あるいはほかにもっと得をする良い方法あるの、ということで悩うかもしれません。ここではそのような人に、取り得る選択肢と、自分がどれを選ぶべきかの基準、そして選んだ時の手続きの方法についてご紹介します。

ソフトバンク光を引っ越す方法は3パターン!

まず引っ越しにあたって、ソフトバンク光からどこかへ引越しをする、あるいはしないという方法には以下の3パターンあります。

引っ越し手続きをする

まず1つはソフトバンク光のまま、引っ越し手続きをして、使い続ける方法です。

解約して新規契約する

2つめは、一旦ソフトバンク光を解約し、引っ越し先で新たにもう1度ソフトバンク光に入りなおす方法です。

他社光回線に乗り換える

3つめが、ソフトバンク光からほかの会社の光回線に乗り換える方法です。

まず確認すること→引っ越し先でソフトバンク光は使えるエリア?

まず上記2つを検討するために事前に情報を取っておく必要があるのは、新しく引っ越ししたエリアでもソフトバンク光のサービスが提供されているか、どうかです。これはソフトバンクの問題ではなく、ソフトバンクが光回線として利用しているNTTの「フレッツ光ネクスト」が提供されているかどうか、ということになります。

それは引っ越し先がNTT東日本のエリアなのか、NTT西日本のエリアなのかによって、調べ方が異なりますので、まずは以下のNTTホームページにアクセスして、引っ越し先がどうなっているかを確認しましょう。

引越し先調べ

ソフトバンク光の解約違約金はいくらかかる?

さらにもう1つ調べておかないとならないことは、仮にソフトバンク光をいったん解約して再度契約する場合、あるいは解約して他社と契約する場合に、ソフトバンク光との間で解約違約金が発生するかどうか、です。

解約違約金はいつ発生するのか

この判断の基準は、現在加入しているソフトバンク光が、5年または2年間の自動更新ありプランでになっているのか、という点と、解約するタイミングが契約満了月なのかそれ以外なのかということです。結論的には、そのプランに入っていて契約満了月以外の解約の場合は、解約違約金が発生します。

契約満了月、あるいは更新月かどうかの判断は、契約に加入した時を1ヶ月目として、2年契約の場合は24か月目、5年契約の場合は60か月目がそれに当たります。つまりその月内に解約すれば違約金は発生せず、それ以外の月の場合は違約金が発生するのです。

解約違約金はいくらになるのか

解約違約金はプランごとに金額が異なります。

自動更新ありプラン(5年) 15,000円
自動更新ありプラン(2年) 9,500円

工事費残債はどうなるのか

また光回線に加入するために工事費が発生していて、それを一括でなく、毎月の分割払いで支払っていた場合、解約時にその残債が残っていれば、全額を一括で支払う必要があります。

解約月の月額料金は日割りになるのか

さらに解約月の利用料金は、月中の何日に解約しようとその月の満額分を徴収されます。家賃のように日割り計算はありませんので注意しましょう。

引っ越しして継続するのと解約して新規契約するのはどちらがお得?

上記に挙げた3択で3つの目の他社に乗り換える場合は、その損得を計算するのは比較的単純ですが、ソフトバンク光の継続は決めている場合は、1番悩むのはそのまま継続する1番目の方法と、いったん解約した後に再契約する2番目の方法のどちらが費用が安くなるのか、という点でしょう。それについては以下のことを検討したうえで、トータルで判断しましょう。

引っ越し手続きをする場合(継続)

まず引っ越し先で引き続き契約を継続する場合は以下の費用の検討が必要です。

解約違約金はどうなるのか?

まず重要なのが解約違約金が発生するかどうか、発生する場合はいくらになるのかという点です。

結論としては、この場合はいずれにしても契約を解約せず、ソフトバンク光の現契約からから同じソフトバンク光の契約に継続するので、解約違約金は発生しません。

ちなみに解約違約金が発生するのは上記で書いた更新月、あるいは契約満了月以外に解約した場合です。そしてその金額は、その契約がソフトバンク光だけの場合は、9500円になります。

更に基本のソフトバンク光の契約に加えて他のオプション契約にも入っていて、それも同時に解約した場合、解約違約金は上限10000円で請求されます。

引っ越し費用

また契約を継続する場合でも、引っ越し先の回線環境によって、工事費用=引越し費用がかかります。その金額は以下の通りです。

まず派遣工事が必要で、光回線が通っておらず、光コンセントがない場合は、24000円の工事費がかかります。

次に派遣工事が必要で、光回線がすでに通っており、光コンセントもついている場合は9600円の工事費がかかります。

派遣工事の必要がなく、全て自分で対処できる場合は、本局内の工事だけなので、工事費2000円になります。

手続き方法

まず引越しの手続きはネットでも、電話でもできます。以下のURLから確認してください。

引越し手続き

その上で手続きは以下のステップで行います。電話での申し込みを例にとって説明します。

1 引っ越し先でのサービス提供確認
引っ越し先の住所を伝えてサービス提供の可、不可を確認します。ここで不可能だと分かった場合は、後で述べるように回線会社を変えるしかありません。

2 現在の利用プランの確認
現在の利用プランと、引っ越し先のプランを確認します。場合によってはそれで基本料金が変更になります。

3 .工事日の調整
「引っ越し元」「引っ越し先」での工事希望日を伝えて調整します。基本は立会い不要ですが、場合によっては立ち会う必要が出てきます。

4 工事日の確定連絡
工事日時と立会いの要否がSMS(スマホのショートメール)、あるいは書面にて連絡があります。

5 引っ越し先元でのソフトバンク光の撤去工事
立会いが不要な場合は、当日外出していても構いませんが、ルーターなどのNTT機器、ソフトバンク機器は引っ越し先まで持って行く必要があります。

6 引っ越し先でのソフトバンク光の開通工事
NTTのロゴが入った機器の取り換えが必要な場合は、この時に担当者が新しいものを持参します。以前使っていた機器はその際に回収しますが、回収できない場合は回収キットが届きますので、それで返送します。ソフトバンクのロゴの入った機器は継続して使用できます。

8 利用開始
機器の設定、接続を自分で行って使用を開始します。

ソフトバンク光お引っ越し工事無料キャンペーン

以上が継続使用する場合の流れですが、現在「ソフトバンク光お引っ越し工事無料キャンペーン」というものが実施されています。これは以下の条件に合致した場合、工事費用が無料になるキャンペーンです。条件は以下の通りです。

  • 現在ソフトバンクを光を利用中であること
  • キャンペーン実施期間中にソフトバンク光の引っ越し手続きをすること
  • 引っ越し手続き日から引っ越し先の工事完了日が90日以内であること
  • 引っ越し先の住所が決まっており、住所変更をともなった引っ越しであること

工事費は最大24000円ですから、それが無料になるこのキャンペーンは魅力的だと言えます。

1度解約して、新規で契約する場合

では1度解約して引っ越し先で新規にソフトバンク光に加入した場合、費用などはどうなるでしょうか。

新規入会キャンペーン

まず現在、新規入会キャンペーンが実施中です。具体的には

回線工事費が24000円の場合
普通為替 24000円分キックバック、または月額料金 1000円(税抜) × 24ヵ月割引

回線工事費が9600円または2000円の場合
普通為替 10000円分キックバック、または月額料金 1000円(税抜) × 10ヵ月割引

です。

またこれはソフトバンク本体ではなく、販売代理店が独自に、たとえば新規契約で2万円のキックバックキャンペーンなどを行っており、それがプラスの収入になります。

したがって、解約違約金がかからない解約月または更新月のタイミングに引っ越しがちょうど重なっている場合は単純に工事費用がかからないことに、販売代理店が行っている新規キャンペーンが適用されることが加わって、継続ではなく1度解約して新規に契約するほうが得ということになります。ただし、自分の名前で、解約後すぐに再加入はできませんので代わりに家族名義で新規契約が可能な人がいる場合に限ります。

他社光回線に乗り換えは ”どんな人が” お得?

では以上が最終的にはソフトバンク光を利用する、という人の場合の損得計算でしたが、ソフトバンク光を止めて他社回線に乗り換えると得になる人はどのような条件に合致した場合なのでしょうか。

引っ越し先でソフトバンク光がエリア外の場合

乗り換えせざるを得ない

まず引っ越し先エリアがソフトバンク光の提供範囲外だった場合は、乗り換えざるを得ません。それはそのままNTTのフレッツ光の提供範囲とイコールですから、下のURLから提供エリアになっているかどうか確認してください。

西日本の場合
東日本の場合

ソフトバンクエアーならおうち割を継続できる

ただし、仮に提供エリアではなくても、ソフトバンク光で加入していた「おうち割」サービスが継続して加入可能な方法があります。それが「ソフトバンクエアー」というものです。

これは電気コンセントにルーターを直接指すだけで全国どこでも光回線と無線LANが使えるという画期的なシステムです。これであれば提供エリアは関係ありません。要は電線が繋がっていて電気コンセントがあればどこでも可能です。

その料金体形は以下の通りです

ソフトバンクエアーのみの利用の場合
◆月額基本料金 4860円
◆Airターミナル賦払金 実質0円
これはどういうことかというと、Airターミナル賦払金が36回分割払いの場合1ヶ月1620円ですが、それと全く同額の1620円を36か月間割り引く、といものです。
◆はじめようソフトバンクエアー割 -1080円 × 24ヶ月
以上の合計で、毎月の支払いは24ヵ月目までなら3800円です。

またソフトバンクエアーに「おうち割」光をセットにした場合は
◆月額基本料金 4860円
◆Airターミナル賦払金 実質0円
◆はじめようソフトバンクエアー  -580円 × 24ヶ月
以上の合計で、毎月の支払いは24ヵ月目までなら4300円です。

ですから、ソフトバンクのサービスを気に入っている、自分で割安だと思う、という人はどのような場所に引っ越ししてお、最悪はソフトバンクエアーというものがあるのです。

他社光回線ならキャッシュバックの大きいauひかりがおすすめ

絶対にソフトバンクがいい、というこだわりがなければ、他社回線の中でauひかりがキャッシュバックが多くておすすめです。これは新規加入で以下の特典があります。

  • 「必ずもらえる」新規加入で5万円キャッシュバック
  • 工事費無料
  • 首都圏、関東に住んでいれば月額 -1200円×12ヶ月割引
  • 「キャッシュバック」のほかに、他社解約料金を3万円まで免除
  • さらに月額-926円×12ヶ月割引

ですからまず加入するだけで実質8万円のバックがあり、さらに毎月2126円の割引ということです。

一人暮らしの場合はどの光回線がおすすめ?

では以上は家族がいる場合を想定してのどの回線が得かという話でしたが、1人暮らしの場合はどうなのでしょうか。そもそも1人暮らしの場合は、解約してすぐには新規加入ができない、という根本問題があります。ですから、その方法を借りにとっても特典は受けられません。

auひかりならキャッシュバックが大きいのでお得になる

であれば乗り換えしか方法がないわけですが、その中ではやはりauひかりが必ず5万円のキャッシュバックがあるという点が大きいです。親元から独立して初めて独自い回線契約する場合は、他社解約金分の援助はありませんが、しかしそれがなくても5万円という金額でキャッシュバックがある回線会社はほかにはなかなかありません。

おうち割よりも、auひかりのキャッシュバックの方が得

ほかにお得な契約方法と言えば上で挙げた、ソフトバンクエアーとおうち割のセットですが、これも2年間でその割引額を計算すると以下のようになります。

エアー割 580×24か月=13920.円
Airターミナル賦課金 19440円※
※割引額は1620円×24か月=38880円ですが、残債分の19440円が残りますので、それを引いた額です。
合計33360円

つまりソフトバンクエアーとおうち割がセットのものでも割引額は実質33360円で、auひかりの5万円にはかなわないのです。

ソフトバンク光の解約金も、還元してくれる

さらにすでに自分でソフトバンクに入っていた場合は、解約金が場合によっては発生しますが、それに対しても3万円の援助があります。これも含めて、やはりauひかりが乗り換えるのがよい、という判断になるでしょう。

ソフトバンク光の解約、キャンセル方法

以上を読んでソフトバンク光を解約する判断をした場合は、以下のアクセスによって申し込んでください。

解約の問い合わせ番号と受付時間

ソフトバンク光の解約は電話でしかできません。その連絡先は以下の通りです。

ソフトバンク光サポートセンター
186-0800-111-2009(通話料無料)
受付時間 10:00~19:00

たまに自宅にあるソフトバンクの機器を返却すればそれで解約になるだろうと誤解している人がいますが、それでは手続きになりません。必ず電話で解約してください。

インターネット不通期間が無いようにする

また今日電話したから今日解約できるかというと、そうはなりません。解約の手続きには、6営業日必要です。また次の回線会社が決まっていても、工事にすぐ来てくれるわけではありません。ですから、その辺をギリギリの日程で動いていると、最悪インターネットが使えない期間ができてしまう可能性もあります。そうならなように、手続きは余裕をもって行いましょう。

電話番号を引き継ぎするには?

また回線会社を乗り換えて困るのが電話番号が変わってしまうことです。しかし「番号ポータビリティ」という制度が使える条件に合致している場合は、同じ電話番号が利用できます。これを「電話番号の引き継ぎ」「番号ポータビリティ」と言います。

引っ越し継続の場合

まず現在ソフトバンク光と契約していて、引っ越し先でもソフトバンク光を利用する場合は、問題なく番号を引き継げます。

解約して新規の場合

番号ポータビリティができる回線は限られている

問題は、1度解約をして新規にソフトバンク光に加入する場合、あるいは他社の回線と契約する場合です。固定電話は全ての電話番号で番号ポータビリティができるわけではありません。できる固定電話はNTTから取得した電話番号のみです。言葉を換えると、NTTの「電話加入権」がないと番号ポータビリティは利用できないのです。auなどの光電話で発番した電話番号では他社に番号引き継ぎをすることは不可能なのです。

ちなみに電話加入権とは言ってみれば現在は「過去の遺物」なのですが、こういう時に不意に現れるのです。その正体、以前はNTTのアナログ回線の電話に加入するためには8万円程度の電話加入権を買って電話を開津させることになっていました。しかし今ではこの制度は廃止されて、電話番号を取得する時に電話加入権は不必要なのです。

自分の家の電話は電話加入権を持っている電話かどうかを確認するにはNTTに電話をするのが1番です。

電話番号:局番なしの116
0120-116-000(携帯・PHS)
営業時間 9:00~17:00【年中無休(年末年始を除く)】

番号ポータビリティの手続き

以上で確認して電話加入権を持っていることが判明した場合は、番号ポータビリティができますが、しかしその場合も現在NTTで固定電話を運用しているか、していないかで手続きが変わってきます。

まず運用している場合は以下の手順で行います。

  1. 他社の電話を開通
  2. NTTを休止し他社に電話番号を引き継がせる

次に現在別の会社の固定電話を運用している場合は以下の手順です

  1. 他社の電話Aから一度NTTに電話を戻す
  2. 別の会社の電話Bを開通させる
  3. NTTを休止し別の会社の電話Bに番号を移行する
  4. 他社の電話Aを解約する

このように非常に面倒で、かつ順番を間違えると、引きつげたはずの番号が引き継げなくなる、といこともあるのです。ですので、まずNTTに電話した段階で、よく手順についても確認しましょう。

まとめ

いかがですか。

更新月などをしっかり考えてソフトバンクを解約し再度契約する、あるいは他社に乗り換えるなどを行えば、かなりお得になることがお分かりいただけたでしょうか。さらに乗り換えるのであれば、今ならauひかりがお得です。ただし、その場合、番号を引き継ごうと思ったら、順番を間違えないように手続きをしないと、それができなくなってしまうこともありますので注意しましょう。