現在ソフトバンクのスマホを使っている方で、「格安SIMに乗り換えたい!」と検討している方はいませんか?また、「乗り換えはしたいけど、スマホの機種変更はしたくない」と考えている方も多くいるのではないでしょうか。
今までは「SIMロックが解除できない」ということで、他社に乗り換えるなら機種変更をするのも当たり前でした。しかし現在はSIMロックの解除をしなくても、ソフトバンクのスマホをそのまま利用できるMVNOもあります。
MVNOとは、ソフトバンクやdocomo、auなどの一部の回線を借りているためスマホを格安で提供できる会社のことです。今回はソフトバンクのスマホを利用している方が、SIMロックの解除なしで乗り換えられるMVNOについてご紹介していきますよ!
おすすめ商品や、ソフトバンク系MVNOのデメリットについても書いていくので、是非乗り換える際は参考にしてください。
SIMロック解除なしでOK!ソフトバンク系MVNOの種類
今現在、ソフトバンクユーザーがSIMロック解除なしで乗り換えられるMVNO商品について見ていきましょう。
・U-mobile S
・b-mobile S
・スマモバSプラン
・U-mobile Super
・Hitスマホ
・ワイモバイル
・ANA Phone
・HAWKS FANタブレット
・日本教育新聞タブレット
ソフトバンクのスマホがSIM解除なしで使えるのは、上記の9社です。正直、ドコモやau回線に比べて種類が少ないというのが難点です。
さらに、次の章でソフトバンク系MVNOの月額利用料などを比較していきますが、下記の4社は除外しています。
・日本教育新聞タブレット
・ANAPhone
・Hitスマホ
・HAWKSFANタブレット
上記に関しては、ソフトバンクの子会社が提供している商品です。この4社はすべて、スマホやタブレットをセットで購入することが前提になるため、SIMロックがかかったソフトバンク端末をそのまま使えるかどうかは不明なためです。
ソフトバンク系MVNOの月額料金比較
9社の中から4社を除外しているので、種類が少なく各社の比較はあっさりした表になります。
会社名 | 月額料金(データ3GBの場合) | 音声通話 | 利用回線 |
U-mobile S | 1,580円 | 利用不可 | ソフトバンク |
b-mobile S | 1,580円 | 利用可能 (スマホ電話SIM) |
ソフトバンク |
スマモバSプラン | 2,480円 | 利用不可 | ソフトバンク |
ワイモバイル | 3,980円(通話込み) | 利用可能 | ワイモバイル |
U-mobile Super | 1,580円(通話込み) | 利用可能 | ワイモバイル |
ざっと5社の比較をしましたが、表だけを見て細かな比較をすることは難しいですよね。ここからは、特にお勧めしたい2社の、優れている面をまとめています。
U-mobile Sをお勧めする理由
◎優れている面
- 【ソフトバンク端末のSIMロック解除が不要】
U-mobile Sの最大に優れている点は、ソフトバンク端末のSIMロック解除をしなくても、そのままSIMを挿すだけで通信ができるという点です。これまでドコモやauの回線を使ったSIMカードを利用する場合には、必ずSIMロック解除をしないと利用ができませんでした。これは非常に大きなメリットではないですか?
しかもU-mobile Sは、SIMフリー端末、docomo・auのSIMロックがかかった端末も利用ができるので、非常に幅広く使う事ができる点も特徴です。
- 【最低利用期間や解約金の縛りがない】
U-mobile Sには、最低利用期間や解約金の設定がされていません。「とりあえず格安SIMを試してみたい!」という方には、気軽に始められるので嬉しいですね。
- 【利用料金が安い】
U-mobile Sは料金が安く利用ができます。格安SIMなので、大手キャリアに比べると価格の安さは圧倒的ですよ。
1GBプラン | 880円 |
3GBプラン | 1,580円 |
7GBプラン | 2,980円 |
30GBプラン | 4,980円 |
30GBでも4,980円で利用できます!データ通信をメインで検討している方には魅力的ですよね。
◎注意したいポイント
- 【通信速度が速い】
MVNOで気になる点は、通信速度が遅いということです。(格安SIMの中では、U-mobile Sはトップクラスの速度を維持しています。)
通信速度は気になりますが、格安SIMの中で検討すると、料金・速度ともに非常におすすめなソフトバンク系MVNOといえます。
ワイモバイルをお勧めする理由
◎優れている面
- 【通話回数無制限で使える】
ワイモバイルのSIMは、通話時間が10分以内であれば何度でも無料で通話ができます!ソフトバンクのスマ放題ライトと同じようなイメージです。格安SIMで通話回数無制限で利用ができるのは珍しいですし、便利なのでとてもお勧めです。追加で1,000円支払うと、毎月通話し放題の利用もできますよ。
- 【料金が安い】
ワイモバイルSIMは通話も使えて、なおかつ月額が非常に安いです。
プラン名 | データ通信量 | 基本使用料 |
スマホプランS | 1GB | 2,980円 |
スマホプランM | 3GB | 3,980円 |
スマホプランL | 7GB | 4,980円 |
新規契約や他社からの乗り換え時には割引が適用され、1年間は月額1,000円引き+データ通信料2倍キャンペーンを行っています。スマホSプランの場合は1,980円で通話+2GBがついてくるので、とても安くてお勧めです。
- 【通信速度が速い】
ワイモバイルSIMは、回線の安定性と通信速度に定評があります。
- 【大幅なキャッシュバックキャンペーンがある】
格安SIMはもともと金額が安いので、大幅なキャッシュバックキャンペーンを行っていることは珍しいです。ですがワイモバイルでは、SIM単体契約の場合に15,000円のキャッシュバックキャンペーンを行っています。
以上のことを踏まえ、個人的には「U-mobile S」と「ワイモバイル」の2社はとってもお勧めです。両社ともに月額使用料を抑えて使えること、通信速度が安定していることが最大のおすすめポイントですね。
ソフトバンク系MVNOのデメリット
ソフトバンク系MVNOには、デメリットもあります。もともとMVNOのサービスが登場した当時は、ソフトバンク回線を使用した格安SIMはありませんでした。現状でもドコモ回線やau回線に比べてソフトバンクは種類が少ないですし、ドコモ・au回線の格安SIMを利用する場合にはSIMロック解除が必要です。
しかしSIMロック解除が必要であっても、格安SIMを検討する場合に色々な選択肢から選びたいとユーザーの方は思いますよね。
ここではソフトバンク回線(SIMロック解除不要)を利用したSIMと、docomo・au回線(SIMロック解除要)を利用したSIMの比較をしていきます。
基本的にユーザーがSIMカードを比較する場合は、月額料金と通信速度、サービス内容をメインに検討されると思いますので、今回はこの3つにスポットを当てています。
料金(3GBの場合) | 通信速度 | サービス内容 | |
FREETEL ・ドコモ回線 |
データ通信:900円 音声付き:1,199円 |
上り約7Mbps 下り約10Mbps |
・SNSのパケット無料・通話はかけ放題に対応(FREETELでんわ)) ・料金プランが豊富 |
LINEモバイル ・ドコモ回線 |
データ通信:1,110円 音声付き:1,690円 |
上り約17Mbps 下り11Mbps |
・SNSサービスフリー ・LINEの年齢認証に対応 ・LINEで使えるポイントがもらえる |
ワイモバイル ・ソフトバンク回線 |
音声付き:3,980円 | 上り約7Mbps 下り約18Mbps |
・キャッシュバック15,000円還元実施中 ・通話し放題 1年間は月額割引+データ2倍プレゼント |
スマモバ ・ソフトバンク回線 |
※5GB データ通信/音声付き共に:2,480円 |
上り約26Mbps 下り約27Mbps |
・選べる5つのプラン |
比較をしてみると、ドコモ回線を利用した上位2社が、月額料金およびサービス面を含めて圧倒的に優れているのではないかと思います。
ソフトバンクMVNO以外を利用するなら、SIMロック解除が必要なので少し面倒ですが、長期的に格安SIMでスマホを利用していく場合には、SIMロック解除の手間を考えてもソフトバンクMVNO以外のSIMを利用したほうが良いと思います。
そもそも、ユーザーの方がMVNOを利用する理由を考えてみましょう。格安SIMという名前がついているだけあって、「より安く、サービスが充実しているものを使いたい」というのが本音ではないでしょうか。
スマホをMVNOへ乗り換える手順
現在ソフトバンクのスマホを利用している人が、MVNOへ乗り換えたいと思ったら、どんなステップが必要か見ていきましょう。
まずソフトバンク系MVNOへ乗り換える場合は、SIMロック解除が不要です。最寄りのソフトバンクショップ、もしくはMy SoftBankから現在の契約を解約した後、SIMカードを差し替えて初期設定をすれば利用可能になります。docomo・au回線を利用するSIMカードを利用する場合には、SIMロック解除が必要ですよ!
ソフトバンク系MVNO利用する場合の具体的手順は、次の通りです。
- (1) 利用するSIMカードを選びましょう
格安SIMを利用する場合には、利用したい格安SIMを選ばなくてはなりません。docomo・au回線のMVNOも含めると、現在格安SIMの会社は、600社以上ある言われています。選ぶのも大変そうですが、いくつかご自身で条件を決めてから探すとより自分に合ったものが簡単に見つかりますよ。
- (2) MNP番号をソフトバンクで取得しましょう
MNPとは「携帯電話番号ポータビリティ」の略です。いわゆる携帯電話乗り換えという意味で、現在利用中のソフトバンクの回線から格安SIMに変えても、電話番号をそのまま続けて利用することが出来ます。
ソフトバンクからソフトバンク系の格安SIMへ乗り換える場合にも、ソフトバンクから「MNP予約番号」というものを発行してもらう必要があります。MNP予約番号の手続きはソフトバンクショップでも出来ますし、My SoftBankからも出来ます。
0800-100-5533に電話をすれば、電話でも発行してもらうことも出来ますよ!
- (3)SIMロック解除をします(M ySoftBankから)
→SIMカードの準備が出来たら、SIMロック解除手続きをする携帯電話番号でMySoftBankへログインします(手続き可能時間:9時~21時)
→SIMロック解除をする端末の製造番号(IMEI番号)を入力します
(製造番号はiPhoneの場合「設定」→「一般」→「情報」の順でわかります。スマホや携帯は「*#06#」と入力すると出てきます)
→製造番号(IMEI番号)と機種名を確認して、「解除キーを発行する」を選びます
これでSIMロック解除キーの発行が出来ます。
※SIMロック解除キーはメモなに控えてください
※iPhone/iPadのSIMロック解除の場合、解除キーは発行されません
※解除キーの発行だけではSIMロック解除作業は完了しません
- (4)格安SIMをソフトバンク端末に差し込みます
→格安SIMカードが手元に届いたら、最初に格安SIMを使えるように設定します。これを開通手続きと言い、この作業は購入したSIMカードの種類によって異なるので、届いた格安SIMの説明書の手順に従って下さい。
そしてMNPを行っている場合は、この時点でソフトバンクの契約は解約になります。ソフトバンクでの解約手続きは不要です。
以上で乗り換え手続きは完了です。
ちなみに初歩的なお話になりますが、SIMカードがある場所について、iPhone だと右側面に小さな穴があります。そこにSIM取り出しツール(iPhone購入時に同梱)を差し込むと、薄くて小さいSIMカードが乗っているトレイが出てきますのでそこから取り出して下さい。
万が一、SIM取り出しツールがない場合は針金などでも取り出せますが、SIMトレイは繊細なので自己責任で行ってくださいね・・・。
いかがでしたでしょうか。今回はソフトバンク系MVNOのご紹介をしてきましたが、実際にはまだdocomo・au回線を利用したMVNOの方が優れているような結果となりました。格安SIM業界は今後より発展していくと考えられますので、ソフトバンク系MVNOにも期待していきたいところです!